読む前は

自分自身、常に「死にたい」「消えたい」と思っていた。
日々変わっていく環境に慣れず、「自分なんか居なくてもいいよね・・・」と思うことが多かった。希死念慮を抱く日も少なくなかった。
そんな中、同じヒカリテラス内のメンバーが1冊の本をアップしていた。
[河出書房新社編]『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』だった。

タイトルを見た瞬間、心に突き刺さるものがあった。「これ、まさに今の自分だ」と思った。
でも、読むことで何か変わるのだろうか?と少し思った。
それでも、変われるきっかけが掴めるかもしれないと思いインターネットですぐに購入した。
こんな自分が抱いている「死にたい」「消えたい」という気持ちが無くならないかもしれないけど、少しは軽くなるかもしれない。そんな想いで手に取って読むことにした。
実際に読んでみて

この本には25人の著者が関わっているのだが、本を読み進めていくうちに、人それぞれ環境は違えど自分自身と向き合っているんだと感じた。
なかには「死にたい」と思ったことがない著者もいた。25人いたら25通りの生き方(生活)がある。その中で生まれる生きづらさが「死にたい」「消えたい」という気持ちへと変わっているのだろうと思った。
私自身、学生時代にいじめに遭い学校内で自殺しようと思ったことが何度もあった。
家族はもちろん、友達や先生にも言えなかった。いや、頼れなかったという言い方が合っているのかもしれない。(実際はどうか分からないけど)
社会人になって、視野が広がったものの、待っていたのは過酷な世界だった。慣れない仕事に人間関係・・・。
段々と身体と心は病んでいき「うつ状態」となり休職。そして退職した。
休職中、頭の中でずっと「死にたい」と思いながら生きてきた。実際、自殺未遂も何度かしたが、死ぬことは出来なかった。いや、生かしてもらったという方が良いのかと思う。
この本の著者の方々も過去に辛いことがあったかもしれない。その中で「死にたい」「消えたい」と思ったのだろう。(もしかしたら現在進行形で思っているのかもしれない)
それでも「今」を生きている。
本で出会った言葉の数々が私の心の中をほぐしていった。まるで凍り固まった氷を解かすかのように・・・。
今の思い

今でも「死にたい」「消えたい」と思う日がある。
恐らく、これからも抱きながら生きていくのだろうと思う。いつの日か、そう思わず生きていけばいいのかもしれないが。
そんな中で、この本を読んで思ったことがある。それは「死にたい」「消えたい」と思っていても、傷だらけの自分でも生きていていいんだということだ。
今まで生きてきて、たくさんの傷を負ってきた。見えるものもあれば見えないもの。浅いものもあれば深いもの・・・。数を上げればキリがない。
負ってきた傷や「生きづらさ」は簡単に癒えてくれない。「死にたい」「消えたい」という気持ちはなかなか消えてはくれないだろう。
それでも1日を生きただけでも凄いことだと思う。
見えなくて重い荷物を背負いながら生きることは容易なことではない。そんな中でも私は生きている。人に頼ることが難しかったり、話しづらかったりすることがたくさんあるだろう。
それだっていいじゃない。全部含めて”自分自身”という存在なのだから。
今の自分が言えるのは、例え「死にたい」「消えたい」と思っていても生きていていいということ。
生きているだけで自分自身を褒めてあげてほしい。難しいかもしれないけれど、出来たことの一つに「今日を生きることが出来た」と書くだけでOK。いつの日か「生きていて良かった」と思える日が来るから・・・。
最後に
実際、手に取って本を読んでみると、人それぞれの見え方(生き方)があるんだと思えました。
「死にたい」「消えたい」と思っている方々に、この想いが届けばいいなと思っています。時間があれば、手に取って読んでみてください。
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生きづらさを抱えながらも仕事してる人間。適応障害と発達障害(の疑い)を抱えながらも生きています。時々、ライターとして記事も書いてます。よろしくお願いいたします。