ここからは中学を卒業し高校へ進学して、進路のことでぶつかる親と子の日々を書きたいと思っています。
進学?就職?〜ぶつかり合う親子の意見〜

中学を卒業した私は総合学科のある県立高校へと進みました。(総合学科とは選択履修により普通教育と専門教育の両方を総合的に施す学科のこと)
そこで私は管理栄養士になりたいという夢を叶えるため、主にフードデザインや食品製造など家政系の科目を専門的に受けられる授業を選択しました。
高1から高2にかけて、私が大学進学に理解を示してくれた両親。それだけ私の夢を応援しているのだろうと思っていました。
迎えた高校最後の学年。夏休みの三者面談で突然、母親が「進学はさせません。就職させます」と言ったのです。私は今まで何も聞いておらず唖然としました。それもそう。今まで理解を示してくれていたのに、いきなり反対に転じるなんて思ってもいませんでしたから。
その日を境に私と親とで進路の意見は真っ二つに分かれました。
進学して、管理栄養士になりたい私。就職させて実家から出てもらいたい親。顔を合わせる度に進路のことで言い合いになり、お互いヒートアップすることが多くなりました。
学校の寮に入り学ぶことや、奨学金のことなど説得をしたものの受け入れてはくれませんでした。「今まで私が学んできたことって無駄だったの?」と悔やむこともありました。
〜夏休みの終わり、私の出した答えは〜

夏休みが終わろうとしている、ある日のこと。自宅に電話が掛かってきました。相手は私の担任の先生。
「進路どうするの?」と尋ねられ、ぽつりと一言。
『就職します…』
私の進学したい気持ちを諦める形で就職を決めたのでした。
しかし親は更なる条件を付けてきたのです。それは〈寮のあるところ〉でした。
「そこまで私の進路を決めるの?」と反発。高校卒業して家を出るってことは了承していたけど、そこまでして決められたくない。そんな気持ちでした。
私が就職した年はリーマンショックの翌年で、求人数が少なく、条件に合う会社も限られていました。しかも進路決定をしたのが、夏休みの終わりで同級生よりも遅かったので急ピッチで会社を選ぶ形になりました。
履歴書の書き方、面接指導、企業訪問など…就職活動に充てた時間は1ヶ月もなかったかと思います。
〜就職試験。その結果は〜
9月の半ば。自分の決めた企業の試験日。内容は作文と面接。不思議と緊張することなく受験を終えました。
試験を終えての気持ちは「やっと終わった」というよりも『これで良かったのかな?』という気持ちだったのを覚えています。心の中で就職するということを納得できていない自分がいたからです。
数日後、担任の先生から呼び出され、無事に内定を貰うことが出来ました。内定を貰ったときの気持ちは「嬉しかった」というよりも『あぁ。決まってしまったんだ』という、今思えば不適切な気持ちの持ち方だったのかも知れません。
他の同級生は不採用になった子もいる中、私の場合、幸いにも委員会活動や部活動をやっていたことに加え、無遅刻無欠席だったことが良かったのかなと思っています。
その後は今まで通り、部活に明け暮れ無遅刻無欠席のまま高校を卒業し、その約10日後に内定を貰った企業に入社したのでした。
【今の私が言えること】

今だから言えるのは、自分の進みたい道へ行くべきだったと後悔しています。
もし管理栄養士になってい「たら」、自分の意志をはっきりと言ってい「れば」と色々と思うことはあります。
だからこそ、自分が進みたい道は明確にする。そして自分の将来が決まるからこそ、後悔はして欲しくない。というのが私の願いでもあります。
次は地元企業に就職したときの事を綴りたいと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

生きづらさを抱えながらも仕事してる人間。適応障害と発達障害(の疑い)を抱えながらも生きています。時々、ライターとして記事も書いてます。よろしくお願いいたします。